一時期テレビの影響で酒粕がスーパーから消えたのをご存知ですか?
酒粕の美容効果を特集した内容でした。
そんな酒粕ですが、ブームが去ってもまだまだ人気です!
それは、酒粕の美容効果が本物だからでしょう。
「酒粕の何がそんなに美容にいいの?」
「酒粕パックは気になるけど、自分の肌にあうか不安…。」
「実際どうやって作るの?めんどうだったらイヤだな…。」
いざやってみようとなっても、いくつか疑問や不安がでてきますよね?
そこで、酒粕の美容効果と肌悩みをどこよりも詳しく徹底解説します。
酒蔵で働く杜氏の白く美しい手のように、
酒粕パックで透明感あふれる美しい肌になりましょう!
目次
1、酒粕の美容効果とは?
2、酒粕パックはこんな人におすすめ
・美白ケアをしたい人
・乾燥が気になる人
・肌荒れが気になる人
・くすみが気になる人
3、酒粕パックのメリット・デメリット
・メリット
・デメリット
4、手軽にできる酒粕パックの作り方
・用意するもの
・作り方・使い方
5、酒粕パックの効果がアップするアレンジ方法
・豆乳
・はちみつ
・米ぬか
・ヨーグルト
・フローラルウォーター
6、酒粕パックで美肌になれるのか?実際に試してみた
7、まとめ
1、酒粕の美容効果とは?
酒粕とは、日本酒を造る過程で出てくる副産物で、栄養が豊富な発酵食品の一つです。
酒粕の豊富な栄養の中には、美容効果がある成分もたっぷり含まれています。
特に特徴的な美容成分はこの6つです。
- コウジ酸
- アルブチン
- フェルラ酸
- グルコシルセラミド
- ビタミン群
- アミノ酸
- ミネラル
詳しく解説していきます。
<コウジ酸>
コウジ酸は美白成分です。
1988年に厚生労働省により「医薬部外品の美白有効成分として認可」されています。
美白にいい理由は2つです。
メラニンの生成を抑制する
糖化を抑える
シミやそばかすの原因となるメラニンの働きをブロックすることや、「黄ぐすみ」の原因の糖化を抑えてくれます。
お酒を造る杜氏の手が白く美しいといわれるのは、コウジ酸が主な理由です。
<アルブチン>
アルブチンも美白成分です。
1989年に厚生労働省より「美白有効成分として認可」されています。
メラニンの生成を促進するチロシナーゼ酵素にはたらき、メラニンの生成を抑制し、シミをつくらせないようにします。
<フェルラ酸>
紫外線から肌を守る、「天然の日焼け止め」です。
メラニンの生成を抑制する美白効果のほかに、炎症を抑える抗炎症作用などもあります。
また、ニキビの原因であるアクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑えてくれるので、ニキビ予防にもおすすめです。
<グルコシルセラミド>
天然の保湿成分です。
保湿成分の中でも、保湿三大因子のひとつ「細胞間脂質」となります。
「細胞間脂質」とは肌細胞と肌細胞をつなぎあわせる接着剤のような役割です。
「細胞間脂質」が不足すると、肌細胞と肌細胞にすき間ができ、肌の水分がどんどん蒸発していきます。
グルコシルセラミドは、水分の蒸発を防ぐ細胞間脂質の主要な成分です。
<ビタミン群>
ビタミンはご存じのとおり美肌に欠かせない成分のひとつです。
肌の生成を助け、シミの原因になるメラニンを抑制し、美肌へと導きます。
<アミノ酸>
アミノ酸も保湿三大因子のひとつ「天然保湿因子(NMF)」に大きく関わる成分です。
「天然保湿因子」とは、肌細胞の中を潤す保湿成分のことをいいます。
肌細胞ひとつひとつが潤いがなくカスカスの状態だったら、肌は乾燥を感じます。
アミノ酸は肌細胞のなかを潤す「天然保湿因子」の主要な成分です。
<ミネラル>
海やバスソルトをいれたお風呂に入るとお肌がすべすべに感じたことはありませんか?
ミネラルは肌の潤いやハリを保つため、肌がキレイになります。
では、酒粕の美容成分がどんな人におすすめなのか次に紹介していきます!
2、酒粕パックはこんな人におすすめ
肌悩み別に、悩みの原因とおすすめの理由を詳しく丁寧に解説していきます!
<美白が気になる人>
美白ケアで大事なのは、メラニンの生成をブロックすることです。
日焼けしない肌作りのためにも酒粕パックをぜひ取り入れてもらいたいケアです!
美白の天敵は紫外線です。ちなみに今は、ブルーライトも美白の天敵!
紫外線があたると肌を守ろうとメラニンがつくられます。
紫外線や乾燥などいろいろな理由で、メラニンが過剰に生成されてしまうと、メラニンがきちんと排出されずに肌に残ってしまいます。
シミや肌が黒くなる原因の一つがメラニンが肌に残ることです。
記憶にないですか?
小学生の頃、夏に真っ黒になるまで日焼けしていたのに、冬になると肌が白く戻っていたこと。
これは肌の代謝が正常できちんとメラニンが排出されているからですね。
美白になりたい人は、メラニンを過剰につくらせないことや、代謝をよくする必要があります。
具体的なポイントは3つです。
・冷やす
肌がほてったままだと、肌が紫外線を浴びていると勘違いしてメラニンをつくり続けます。
・うるおす
日差しを浴びる前:肌をうるおすことで紫外線を肌表面で反射し肌内部に入る量を減らせます。
日差しを浴びた後:肌をうるおすことで肌の代謝を正常にしてくれます。
・ケアをする
たくさん日差しを浴びた日には、コウジ酸やアルブチンがたっぷり入った酒粕パックでケアすることで、メラニンの生成をブロックしてくれます。
<乾燥が気になる人>
「グルコシルセラミド」「アミノ酸」は肌をうるおす成分のため乾燥肌にいいです!
乾燥で悩んだことのある人は多いのではないでしょうか?
乾燥の原因は人によって変わります。
年齢や体質で肌をうるおす力が弱い人や生活習慣によっても肌の乾燥を招くなど原因はいろいろです。
乾燥とは、肌の角質層のうるおいが足りなくなることで起こります。
イメージしやすいのは冬の乾燥です。
冬は空気の乾燥により「肌の水分が蒸発していき角質層のうるおいが足りなくなる」ことで乾燥します。
ではなぜ酒粕が乾燥肌におすすめなのでしょうか?
それは、肌のうるおいにとって重要な保湿成分が豊富に入っているからです!
酒粕に含まれる、グルコシルセラミドやアミノ酸は肌のうるおいのもとになる成分です!
水分の蒸発をふせぎ、ぷるんと潤いのある肌へとしてくれます。
<肌荒れが気になる人>
肌荒れで思いつくことは何がありますか?
にきび…。
湿疹…。
かゆみ…。
赤みなど…。
肌荒れといっても人によって荒れ方は変わってきます。
酒粕パックでケアできるのは軽い肌荒れになります。
たとえば、最近ちょっと肌の調子が悪いな。と感じるぐらいのレベルです。
ちょっとしたことで肌はすぐ荒れてしまいますよね。
では、肌荒れはどうすればいいのかというと。
バランスを整えることがポイントです。
例えば、睡眠・食事・運動のバランスが整っている人は健康なイメージがありますよね。
肌も同じで、肌の常在菌のバランスがポイントになります。
肌の常在菌がくずれると、ニキビの原因であるアクネ菌や黄色ブドウ球菌が増えます。
また常在菌だけではなく、肌の水分や油分のバランスも重要です。
どちらかが不足すると、キメが乱れ、肌のバリア力が弱ってしまいます。
肌のバリア力が弱ると、小さな刺激でも過剰に反応してしまったり、異物の侵入を許してしまい炎症を引き起こします。
酒粕の中の、フェルラ酸はアクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑えニキビを予防してくれる美容成分です。
他にも、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など肌にとって必要な栄養がたくさん含まれているので肌のバランスをとるにも酒粕パックはおすすめです。
<くすみが気になる人>
くすみの原因は大きく5つです。
・メラニンの沈着
・乾燥
・ハリの低下
・血行不良
・角質肥厚(角質が厚くなりごわごわした肌のこと)
美白成分である、コウジ酸やアルブチンはメラニンの生成をブロックし肌に明るさをあたえてくれます。
さらに、角質ケアや保湿性にも優れているため、酒粕はくすみでお悩みのかたにはぴったりです。
3、酒粕パックのメリット・デメリット
デメリット
・酒粕特有の匂いがある。
・アルコールが含まれているため刺激を感じる場合もある。
・酒粕のつぶつぶが排水溝を詰まらせてしまう可能性がある
<酒粕特有の匂い>
酒粕は発酵食品の一つです。
酒粕好きにはいい香りですが、やはり独特のにおいが気になるという口コミもあります。
<アルコールの刺激>
酒粕は日本酒をつくる時にでるカスです。
酒粕の中にも多少のアルコールが含まれます。
アルコールが体質的にあわない人には酒粕パックは不向きでしょう。
酒粕パックをする前にパッチテストをおこないましょう。
パッチテストのやり方は、
酒粕パックを皮膚の薄い腕の内側に5分程つけておきます。
5分たったら洗い流す、またはふき取ります。
つけた箇所の肌に異常がなければ大丈夫です。
肌にかゆみや赤みなど異常が表れた場合は酒粕パックをするのは止めてくださいね。
肌の状態はころころと変わるので、都度おこなうことをおすすめします。
<排水溝が詰まる>
酒粕パックを作っていただくとわかるのですが、
酒粕特有の粒状が、洗い流すときに排水溝に詰まらないか心配になることも。
排水溝に排水溝ネットをつけるか、濡れたガーゼやタオルで拭きとってから洗い流しいただくと大丈夫です。
メリット
メリットは酒粕の豊富な美容成分です!
また必要な時に必要な分だけを使えることで、経済的にも負担はなく簡単に肌のお手入れができます。
確かにデメリットもあるのですが、酒粕パックをした後の肌はきれいになります!
4、酒粕パックの作り方・使い方
用意するもの
・酒粕(添加物の入っていない物) 20g
・精製水
・容器
・混ぜる物(スプーンなど)
たったこれだけです。
容器の代わりにビニール袋で代用もできます。
作り方
1、酒粕20gを小さくちぎり容器に入れます
(※酒粕は冷蔵庫から出しておき常温にしておくのがおすすめです)
2、精製水を少しずつ加え好みの柔らかにしていきます
3、完成です!
すごく簡単に手軽に作れます!
使い方
1、クレンジング、洗顔後の水気をふいた肌に酒粕をつけます
(目に周りは避けてつけてください。)
2、5〜10分おきます。 5より短くても大丈夫ですが、10分以上はおかないように注意してください。
3、ぬるま湯で洗いながすか、タオルやガーゼで拭きとってください。
拭きとったあとは軽く顔をすすいでください。
4、パック後はいつものスキンケアをします。
洗いながした後の肌はもっちりするはずです!
<保存方法>
食品と同じように余ったら冷蔵庫で保管してください。
つくった酒粕パックは1週間を目安に出来るだけ早く使い切ってしまいましょう。
5、酒粕パックの効果がアップするアレンジ方法
アレンジすることでさらに美肌へと近づきます!
<豆乳>
精製水の代わりに豆乳を混ぜます。
豆乳には、大豆イソフラボンやレシチン、抗酸化力に優れているサポニンが含まれているため、エイジングケアをしたい人向きです。
<はちみつ>
はちみつは保湿以外にも抗菌や抗酸化作用があるといわれています。
乾燥肌やニキビでお悩みの人は、はちみつをプラスしてみてください。
はちみつを加えるときは、出来上がった酒粕パックに好みの量を混ぜてください。
保湿力がアップした酒粕パックの出来上がりです!
<米ぬか>
米ぬかの豊富な美容成分は、エイジングケアやくすみケアをしたい人に向いています。
米ぬかには、保湿成分のセラミドや抗酸化作用の高いビタミンEの他に肌の代謝をあげてくれる作用があるために、エイジングケアやくすみケアにおすすめです。
米ぬかによっては、粒子が粗いものがあるため、スクラブとして体にもおすすめです。
<ヨーグルト>
ヨーグルトには、ピーリング作用があるアルファヒドロキシ酸(AHA)という乳酸が含まれています。
古い角質を除去してくれるので、くすみケアにプラスするのがいいです。
ヨーグルトは無糖を選ぶようにしてください。
<フローラルウォーター>
フローラルウォーターとは、アロマ(精油)を抽出する際に出てくる香りの成分を含んだお水です。
アロマより効果が穏やかなため安心して使えます。
フローラルウォーターの種類も様々あります。
したいケアによってフローラルウォーターを変えてみるのもいいですね!
美白ケア→ローズウォーター
日焼けケア→ラベンダーウォーター
敏感、肌荒れ→ネロリウォーター
より効果を高めたい時にアレンジしてみてください。
6、酒粕パックで美肌になれるのか?実際に試してみた。
結論は、一回の酒粕パックで効果を実感できます!
肌が潤いワントーンアップ!
夕方になっても肌のくすみが気にならず、一日中肌の潤いを実感できます!
つける瞬間の不安だったことは、アルコールのにおいでした。
酒粕が大好きなので、香りの不快感はまったくなかったのですが、肌へ刺激になるのではないかなっと不安に感じました。
なぜなら、もともとアトピー性皮膚炎ですぐに肌が荒れるタイプだからです。
そのため、アルコールのにおいが強いと抵抗感があります。
さらに、この時は頬にやや大きめの触るとピリッとするニキビがあったので、ドキドキしながら酒粕パックを試しました。
結果は、
ピリつきもなく荒れなかったです!
荒れるどころか、肌にしっとり潤いを実感しました!
ニキビも触れても痛くなく少し小さくなり赤み自体も引いていました。
酒粕パックで美肌になれるのか…!?
結果は、「美肌になります!!」
まずは、一回簡単に作れるので試してほしいです!
まとめ
酒粕が美容にいい理由
・杜氏の手の美しさの秘訣 「コウジ酸」
・天然の美白成分 「アルブチン」
・天然の日焼け止め 「フェルラ酸」
・天然の保湿成分 「グルコシルセラミド」
・美肌のスター選手 「ビタミン」
・つるすべ肌に導く 「ミネラル」
酒粕の豊富な美容成分は、食べて「内側からのケア」にも、スキンケアで「外側からのケア」としても、内外どちらからも美容効果を得ることができます。
日本に古来からあるスーパーフードで、理想の肌になれる酒粕パックを日々のお手入れに取り入れてみてください!
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